★JIS X 8341-3 って何? こんにちは。今年は暑い日が続きますね。去年は9月超えてから、熱帯夜が続くということで、異常気象と騒がれていましたが、今年は6月後半から毎夜のように熱帯夜でした。 太陽と北風、ではないですが、暑さにネをあげそうな今日この頃です。今日当たり、ビアガーデンにでも行って気分転換したいですね。 さて、今回の本旨に入っていこうと思いますが、今回は、JIS X 8341-3 を取り上げます。これ、WEBアクセシビリティのJIS規格、と認識されていますが、目的は、「障害者や高齢者の人たちにも、誰にでも簡単に操作できるWEB作りの基準」ということです。 はっきり言って、 こんなもの押付けるな と言いたいくらいのクダラナイ基準です。 何故、このような基準を設けるのか? 答えは簡単。政府のIT戦略を推進するためです。IT戦略とは、ユビキタスで示される”どこでも誰でも自由にITを使える新時代”戦略です。 このユビキタスワールドの実現のためには、高齢者や障害者も簡単に利用できることが求められます。特に、高齢社会(65歳以上高齢者が人口比14%を超える社会)を迎えるわが国では、退職して時間が余っており、かつ退職金等で資産も持つ高齢者にこそお金を使わせたいので、PCを購入させたり、スキルアップに政府系機関のパソコン講座(受講無料・テキスト代有料)に何とか参加させようとしています。 事実、高齢者がPCショップで購入する初めてのパソコンの価格は30万円前後の、オールインワンタイプのもので、購入と同時に、国からの補助金が出るPC講座への入会を勧めています。 何故、高齢者がパソコンを覚えないといけないのか? 政府はこの目的については一切説明していません。IT化による業務効率化などと言っていますが、例えば、お近くの役所・公機関に足を運んでください。自室を持っている役人ほど暇にしていることが分かります。わざわざ高齢者がパソコンを覚えなくても、こういう無用役人が業務を手伝えば効率化はできるんです。 一歩譲って、仮に、ユビキタスワールドが実現し、業務効率化が進んだとしましょう。業務効率化が進んだので、役人の数は減らすことができるはずです。しかし、別の、例えば、国家公務員法によれば、公務員を不当な懲戒処分をすることは禁止されています。つまり、ユビキタスの目的が達成されて、更に無用になった役人といえど、懲戒処分されないのですから、国税から無駄な支出は一向に変わらないのです。結局、役人のする仕事が減っただけ、というのが現段階で明らかなユビキタスの目的なんです。 こういう背景を全く考慮せずに、JIS規格にWEBアクセサビリティに関する基準を盛り込もうというのですから、言語道断。 本来WEBは、”誰でも自由に情報発信が可能”というところにメリットがある以上、勝手に規格化する権利はどのような団体にもありません。規格化を推進する企業・団体を見て見ると、明らかに自社の金銭利益追求が見えてきます。 例えば、大手F士通などは、”既に、行政機関に取り入っているのみならず、民間企業であるにかかわらず、規格化基準ソフトを開発”しています。つまり、F士通規格の日本標準化をしています。 具体的に言うとこの会社は、例えば、”色盲の方へ配慮したHPカラーの提案”を意図したプログラムを制作しています。御存知でない方が多いと思いますが、色盲とは、さまざまなタイプの色盲があります。例えば、赤系の色がよく見えない色盲、緑系の色がよく見えない色盲、青系の色がよく見えない色盲、全てが灰色にしか見えない色盲、といった具合です。 この現実に対して、このJIS規格やこのF士通という会社は、第一種色盲へのアクセサビリティ向上を提案しているだけで、それ以外の方には、なんら提案もしていないんです。 また、仮に、ナローバンドでインターネット接続している、視力の弱い方に対しても、何も提案していません。 というのも、この規格では視力の弱い方へのアクセサビリティとして、”大きな画像ボタン”を使ったサイト制作を提案していますが、御存知の通りナローバンドであれば、大きな画像を使うと表示に時間がかかります。 ”表示に時間がかかるのはナローバンドだからじゃないか”そういってしまえばそれまでですが、この規格はそもそも誰にでも使えるアクセサビリティの向上を意図しているのですから、ナローバンドでも使えるHP制作を提案するのが筋というもの。 こうやって論理的に分析すると、いかにクダラナイ嘘の論理か、分かりますよね。 パソコンは使いたい人々が使い、ホームページは作りたい人が作りたいように作る。 それだけがWEBの制作基準・制作目的で十分なんです。無用、行政機関などが決める基準に従ったホームページなんて、間違いなく嫌われますので、クダラナイ規格に従って、本質を見落としたHPを作るのはやめましょうね。 -----嫌われるホームページのポイント-------------------------------------- | ● いい加減JIS規格に従うホームページ | ------------------------------------------------------------------------- |